デプロイと公開
このモジュールで学ぶこと
- Gitの基本操作(add/commit/push)
- GitHubリポジトリの作成と管理
- FFMPEGによる動画最適化
- Vercelでのデプロイ(公開)
- メタデータ設定(favicon、OGP、タイトル)
- サイト更新の運用フロー
学習目標
このモジュールを終えると、以下のことができるようになります:
- Gitの基本概念を理解し、バージョン管理ができる
- GitHubにリポジトリを作成し、コードをプッシュできる
- FFMPEGで動画を最適化できる
- Vercelでサイトを公開できる
- favicon、OGP、タイトルなどのメタデータを設定できる
- サイトを更新し、自動的に再デプロイできる
目次
- セクション1: Gitの基本
- セクション2: GitHubリポジトリ作成
- セクション3: 動画最適化
- セクション4: Vercelでデプロイ
- セクション5: メタデータ設定
- セクション6: 更新フロー
- セクション7: 演習
- まとめ
- 参考資料
- よくある質問
事前準備
以下が完了していることを確認してください:
- モジュール6が完了している
- ポートフォリオサイトが完成している
- VSCodeでプロジェクトが開いている
- GitHubアカウントがある(モジュール1で作成済み)
セクション1: Gitの基本
Gitとは?
Git(ギット)は、バージョン管理システムです。
例え話:
- Gitなし = Wordで「最終版.docx」「最終版2.docx」「本当の最終版.docx」を作る
- Gitあり = ファイルの変更履歴が自動で記録され、いつでも過去の状態に戻せる
メリット:
- 過去のバージョンに戻せる
- 複数人で同じファイルを編集できる
- 「いつ・誰が・何を変更したか」が記録される
Git用語の基礎
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| リポジトリ | プロジェクト全体を管理する場所(データベースのようなもの) |
| コミット | 変更を記録すること(セーブポイントを作る) |
| プッシュ | ローカルの変更をリモート(GitHub)にアップロードすること |
| リモート | インターネット上のリポジトリ(GitHubなど) |
| ローカル | 自分のパソコン上のリポジトリ |
Gitの基本的な流れ
1. ファイルを編集
↓
2. git add(ステージングエリアに追加)
↓
3. git commit(変更を記録)
↓
4. git push(GitHubにアップロード)
重要な概念:
- ステージングエリア: コミットする前の「準備エリア」
- コミットメッセージ: 何を変更したかを説明する短い文章
Claude Codeでコミットする
Claude Codeは、Gitコマンドを自動で実行してくれます。
手順:
- Claude Codeパネルで指示を出す
現在の変更をコミットしてください。
- Claude Codeが以下を自動実行
- 変更されたファイルを確認(
git status) - ファイルをステージング(
git add) - コミットメッセージを生成(
git commit) - GitHubにプッシュ(
git push)※リポジトリ接続後
- 変更されたファイルを確認(
コミットメッセージの例:
Add hero section slideshow feature
Update about section layout
Fix responsive design issues
ポイント:
- コミットメッセージは英語が一般的
- 「何を追加/修正したか」を簡潔に書く
- Claude Codeが自動で適切なメッセージを生成してくれる
.gitignoreとは?
.gitignoreは、Gitで管理しないファイルを指定するファイルです。
なぜ必要?
node_modules/(大量のライブラリファイル)は管理不要.env(秘密の情報)はGitHubにアップロードすべきでない
Next.jsプロジェクトのデフォルト.gitignore:
node_modules/
.next/
.env.local
.DS_Store
通常は触る必要なし:
create-next-appで自動生成される- 基本的にそのまま使ってOK
チェックポイント
- Gitがバージョン管理システムであることを理解した
- コミット、プッシュの概念を理解した
- Claude Codeでコミットできることを理解した
セクション2: GitHubリポジトリ作成
GitHubとは?
GitHub(ギットハブ)は、Gitリポジトリをインターネット上で管理できるサービスです。
例え話:
- Git = 家計簿をつける仕組み
- GitHub = 家計簿をクラウド(Googleドライブのようなもの)に保存するサービス
メリット:
- パソコンが壊れてもコードが残る
- 複数のパソコンから同じプロジェクトを編集できる
- Vercelなどのデプロイサービスと連携できる
リポジトリを作成する
手順:
1. GitHubにログイン
ブラウザで https://github.com を開き、ログインします。
2. 新規リポジトリを作成
- 右上の「+」マークをクリック → 「New repository」
- 以下を入力:
| 項目 | 設定 |
|---|---|
| Repository name | portfolio-site |
| Description(任意) | 「My portfolio website」など |
| Public / Private | Privateを推奨 ※後で変更可 |
| Initialize this repository with | チェックなし |
- 「Create repository」をクリック
3. リポジトリURLをコピー
作成後、以下のような画面が表示されます:
Quick setup — if you've done this kind of thing before
HTTPS SSH
https://github.com/username/portfolio-site.git
HTTPSのURLをコピーしてください。
Claude Codeでリポジトリに接続する
手順:
- Claude Codeパネルで指示
以下のGitHubリポジトリに接続してください:
https://github.com/username/portfolio-site.git
現在のプロジェクトをこのリポジトリにプッシュしてください。
- Claude Codeが自動実行
- リモートリポジトリを設定(
git remote add origin ...) - ブランチ名を確認/変更(
mainまたはmaster) - 初回プッシュ(
git push -u origin main)
- リモートリポジトリを設定(
注意:
- 初回プッシュは少し時間がかかります(1-2分)
- すべてのファイルがアップロードされます
Public vs Private リポジトリ
| 設定 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| Public | 誰でも閲覧可能、ポートフォリオとしてアピールできる | コードが全公開される |
| Private | 自分だけが閲覧可能、コードが非公開 | 他の人に見せられない |
推奨:
- 開発中はPrivate
- 完成したらPublicに変更してもOK
Publicに変更する方法:
- GitHubのリポジトリページを開く
- 「Settings」タブ
- 一番下の「Danger Zone」→「Change repository visibility」
- 「Change to public」
チェックポイント
- GitHubリポジトリを作成できた
- リポジトリURLをコピーできた
- Claude Codeでリポジトリに接続できた
- 初回プッシュが成功した
セクション3: 動画最適化
なぜ動画を最適化するのか?
問題:
- 動画ファイルは容量が大きい(数百MB〜数GB)
- Vercelには100MBのファイルサイズ制限がある
- 大きいファイルはデプロイ時にエラーになる
解決策:
- FFMPEGで動画を圧縮する
FFMPEGとは?
FFMPEG(エフエフエムペグ)は、動画・音声を変換・圧縮するツールです。
できること:
- 動画の圧縮(ファイルサイズを小さくする)
- フォーマット変換(MP4、WebMなど)
- 動画のトリミング、結合
注意:
- FFMPEGは奥が深いツール
- このモジュールでは「動画を圧縮する」だけに集中
- 沼にハマらないように注意!
Claude CodeでFFMPEGをインストール
手順:
- Claude Codeパネルで指示
FFMPEGをインストールしてください。
- Claude Codeが自動実行
Windows:
winget install ffmpeg
Mac:
brew install ffmpeg
Linux:
sudo apt install ffmpeg
- インストール確認
ffmpeg -version
バージョン情報が表示されればOKです。
動画を圧縮する
手順:
- 圧縮したい動画を確認
public/mov/ フォルダ内の動画ファイルを確認します。
例:
public/mov/demo-video.mp4 (150MB)
- Claude Codeに指示
public/mov/フォルダ内のすべての動画を、
100MB以下になるように圧縮してください。
元のファイルは残し、圧縮後のファイルは
同じフォルダに「-compressed」を付けて保存してください。
- Claude Codeが自動実行
ffmpeg -i demo-video.mp4 -vcodec libx264 -crf 28 demo-video-compressed.mp4
パラメータの意味:
-i: 入力ファイル-vcodec libx264: H.264コーデック(高品質)-crf 28: 圧縮率(18〜28が推奨、数字が大きいほど圧縮)- 最後: 出力ファイル名
- ファイルサイズを確認
Windows:
dir public/mov/
Mac/Linux:
ls -lh public/mov/
圧縮後のファイルが100MB以下になっていればOKです。
圧縮率の調整
ファイルサイズが大きすぎる場合:
さらに圧縮してください。CRF値を32に変更してください。
画質が悪すぎる場合:
CRF値を24に下げてください。
目安:
- CRF 18: ほぼ無劣化(ファイルサイズ大)
- CRF 23: 高品質(推奨)
- CRF 28: 標準品質
- CRF 32: 低品質(ファイルサイズ小)
圧縮後の対応
元のファイルと差し替え:
圧縮後のファイルを元のファイル名にリネームしてください。
元のファイルは削除してください。
コードの更新:
動画のパスが変わった場合、コードも更新します。
page.tsx内の動画パスを、圧縮後のファイル名に更新してください。
チェックポイント
- FFMPEGをインストールできた
- 動画を圧縮できた
- ファイルサイズが100MB以下になった
セクション4: Vercelでデプロイ
Vercelとは?
Vercel(ヴァーセル)は、Next.jsアプリケーションを無料で公開できるサービスです。
特徴:
- Next.jsを開発している会社が運営
- GitHubと連携して自動デプロイ
- 無料プランでも十分使える
- 独自ドメインも設定可能(任意)
Vercelアカウントを作成
手順:
-
Vercelにアクセス https://vercel.com/
-
「Sign Up」をクリック
-
「Continue with GitHub」を選択
- GitHubアカウントでログイン
- Vercelに権限を許可
-
完了
- ダッシュボードが表示されます
プロジェクトをデプロイ
方法1: Claude Codeで自動デプロイ(推奨)
手順:
- Claude Codeパネルで指示
Vercelにデプロイしてください。
- Claude Codeが自動実行
初回のみ:
npm install -g vercel
vercel login
デプロイ:
vercel --prod
- 対話形式の質問に答える
Claude Codeが自動で答えますが、手動の場合は以下:
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| Set up and deploy? | Y(Enter) |
| Which scope? | そのまま(Enter) |
| Link to existing project? | N(Enter) |
| What's your project's name? | portfolio-site(Enter) |
| In which directory is your code? | ./(Enter) |
| Want to override settings? | N(Enter) |
- デプロイ完了
以下のようなURLが表示されます:
https://portfolio-site-xxxxx.vercel.app
このURLをブラウザで開くと、公開されたサイトが見られます!
方法2: Vercelダッシュボードから手動デプロイ
手順:
-
Vercelダッシュボードを開く https://vercel.com/dashboard
-
「Add New」→「Project」
-
「Import Git Repository」
- GitHubのリポジトリ一覧が表示される
portfolio-siteを探して「Import」
-
設定を確認
- Framework Preset:
Next.js(自動検出) - Root Directory:
./ - Build Command:
npm run build(自動設定) - Output Directory:
.next(自動設定)
- Framework Preset:
-
「Deploy」をクリック
-
デプロイ完了
- 1-2分で完了
- URLが表示される
デプロイエラーの対処
エラー1: ファイルサイズが大きすぎる
エラーメッセージ:
Error: File size exceeds 100 MB limit
対処法:
- セクション3に戻り、動画を圧縮する
- または、動画を外部ホスティング(YouTube、Vimeo等)に移す
エラー2: ビルドエラー
エラーメッセージ:
Error: Build failed
対処法:
- ローカルでビルドを試す
npm run build
-
エラーメッセージを確認
-
Claude Codeに報告
ビルドエラーが発生しました。以下のエラーメッセージを確認して修正してください:
[エラーメッセージをコピペ]
チェックポイント
- Vercelアカウントを作成できた
- プロジェクトをデプロイできた
- デプロイ後のURLにアクセスできた
- サイトが正しく表示されている
セクション5: メタデータ設定
メタデータとは?
メタデータは、Webサイトの「情報」を示すデータです。
主なメタデータ:
- favicon: ブラウザタブに表示される小さなアイコン
- タイトル: ブラウザタブに表示されるテキスト
- OGP: SNSでシェアされたときのサムネイル・説明
faviconを変更する
faviconとは?
ブラウザのタブに表示される小さなアイコンです。
[🌐] ポートフォリオサイト
↑
favicon
手順:
1. favicon画像を用意
- サイズ: 512x512px 推奨
- フォーマット: PNG または ICO
- デザイン: シンプルなロゴ、イニシャル、顔写真など
無料ツール:
- Canva: https://www.canva.com/
- Favicon Generator: https://favicon.io/
2. PNGをICOに変換
変換ツール: https://convertio.co/ja/png-ico/
- PNG画像をアップロード
- ICOに変換
- ダウンロード
3. faviconを配置
手順:
- ダウンロードしたICOファイルを
public/フォルダに配置 - ファイル名を確認(例:
my-favicon.ico) - Claude Codeに指示
public/my-favicon.ico を、
src/app/favicon.ico に移動して上書きしてください。
- ブラウザで確認
- 開発サーバーを再起動(
npm run dev) - ブラウザをリロード(強制リロード:
Ctrl+Shift+R/Cmd+Shift+R) - タブのアイコンが変わっていればOK
- 開発サーバーを再起動(
タイトルを変更する
タイトルとは?
ブラウザのタブに表示されるテキストです。
デフォルト:
Create Next App
変更後:
山田太郎 - ポートフォリオ
手順:
- Claude Codeに指示
src/app/layout.tsx のメタデータを以下に変更してください:
タイトル: 「山田太郎 - ポートフォリオ」
説明: 「クリエイティブデザイナー・山田太郎のポートフォリオサイトです。」
- Claude Codeが自動編集
src/app/layout.tsx:
export const metadata: Metadata = {
title: '山田太郎 - ポートフォリオ',
description: 'クリエイティブデザイナー・山田太郎のポートフォリオサイトです。',
};
- 確認
- ブラウザをリロード
- タブのテキストが変わっていればOK
OGP設定
OGPとは?
Open Graph Protocolの略で、SNS(Twitter、Facebook等)でシェアされたときに表示される情報です。
OGPがないとき:
https://portfolio-site.vercel.app
(サムネイル画像なし、説明なし)
OGPがあるとき:
┌─────────────────┐
│ [サムネイル] │
│ 山田太郎 - ポートフォリオ
│ クリエイティブデザイナー...
└─────────────────┘
手順:
1. OGP画像を用意
- サイズ: 1200x630px(推奨)
- フォーマット: JPEG または PNG
- 内容: 自分の写真、ロゴ、作品画像など
2. OGP画像を配置
public/ogp-image.jpg
3. Claude Codeに指示
OGP設定を追加してください。
OGP画像: /ogp-image.jpg
タイトル: 山田太郎 - ポートフォリオ
説明: クリエイティブデザイナー・山田太郎のポートフォリオサイトです。
URL: https://portfolio-site.vercel.app
- Claude Codeが自動編集
src/app/layout.tsx:
export const metadata: Metadata = {
title: '山田太郎 - ポートフォリオ',
description: 'クリエイティブデザイナー・山田太郎のポートフォリオサイトです。',
openGraph: {
title: '山田太郎 - ポートフォリオ',
description: 'クリエイティブデザイナー・山田太郎のポートフォリオサイトです。',
url: 'https://portfolio-site.vercel.app',
images: ['/ogp-image.jpg'],
},
};
チェックポイント
- faviconを変更できた
- タイトルを変更できた
- OGP設定を追加できた
セクション6: 更新フロー
サイトを更新する流れ
Vercelにデプロイした後、サイトを更新したい場合の手順です。
流れ:
1. ローカルで編集
↓
2. 開発サーバーで確認
↓
3. Claude Codeでコミット
↓
4. GitHubにプッシュ
↓
5. Vercelが自動でデプロイ(1-2分)
重要:
- GitHubにプッシュするだけで、Vercelが自動的に再デプロイします
- 手動で
vercel --prodを実行する必要はありません
更新の実例
例: ヒーローセクションの見出しを変更する
1. ローカルで編集
src/app/page.tsx:
<h1>Portfolio</h1>
↓
<h1>Welcome to My Portfolio</h1>
2. 開発サーバーで確認
npm run dev
ブラウザ(http://localhost:3000)で確認。
3. Claude Codeでコミット
変更をコミットしてGitHubにプッシュしてください。
Claude Codeが自動実行:
git add .
git commit -m "Update hero section heading"
git push
4. Vercelで自動デプロイ
- Vercelダッシュボードを開く: https://vercel.com/dashboard
- プロジェクト(portfolio-site)をクリック
- 「Deployments」タブで、新しいデプロイが進行中なのが確認できる
- 1-2分待つ
- デプロイ完了後、本番URL(https://portfolio-site.vercel.app)で確認
デプロイ履歴の確認
Vercelダッシュボード:
- すべてのデプロイ履歴が残る
- 過去のバージョンにロールバック可能
手順:
- Vercelダッシュボード → プロジェクト
- 「Deployments」タブ
- 過去のデプロイをクリック → 「Promote to Production」で復元
緊急時のロールバック
問題が発生した場合:
方法1: Vercelダッシュボードから
- 前回の正常なデプロイを選択
- 「Promote to Production」
方法2: Gitで過去のコミットに戻す
直前のコミットに戻してください。
Claude Codeが実行:
git revert HEAD
git push
チェックポイント
- 更新フローを理解した
- ローカルで編集 → プッシュ → 自動デプロイの流れを確認した
- デプロイ履歴を確認できた
セクション7: 演習
演習の目的
実際にサイトを更新して、デプロイの流れを体験します。
演習1: 簡単な変更をデプロイ(10分)
やること: ヒーローセクションの見出しを変更してデプロイします。
手順:
-
src/app/page.tsxを開く -
ヒーローセクションの見出しを変更
- 例: 「Portfolio」→「Welcome」
-
ローカルで確認
npm run dev -
Claude Codeでコミット&プッシュ
変更をコミットしてGitHubにプッシュしてください。 -
Vercelで自動デプロイを確認
- Vercelダッシュボードを開く
- 新しいデプロイが進行中
- 完了後、本番URLで確認
演習2: メタデータの最終調整(10分)
やること: favicon、タイトル、OGPを自分の情報に変更します。
手順:
-
favicon画像を用意
- Canvaなどで作成(512x512px)
- ICOに変換
src/app/favicon.icoに配置
-
タイトル・説明を変更
メタデータを以下に変更してください: タイトル: [あなたの名前] - ポートフォリオ 説明: [あなたの職業・説明文] -
OGP画像を用意
- 1200x630pxの画像を作成
public/ogp-image.jpgに配置
-
OGP設定を追加
OGP設定を追加してください。 OGP画像: /ogp-image.jpg URL: [あなたのVercel URL] -
コミット&プッシュ
-
デプロイ後、確認
- ブラウザタブのfaviconとタイトル
- OGPはTwitter Card Validatorで確認: https://cards-dev.twitter.com/validator
演習のゴール
- ローカルで変更 → プッシュ → 自動デプロイの流れができた
- favicon、タイトル、OGPが自分のものになった
- 本番URLで正しく表示されている
まとめ
このモジュールで学んだこと
- Gitの基本(バージョン管理の概念、コミット、プッシュの流れ、Claude Codeでの自動化)
- GitHubリポジトリ(リポジトリの作成、リモート接続、Public/Privateの選択)
- 動画最適化(FFMPEGのインストール、動画の圧縮方法、ファイルサイズ制限への対処)
- Vercelデプロイ(アカウント作成、プロジェクトのデプロイ、自動デプロイの仕組み)
- メタデータ設定(faviconの変更、タイトル・説明の設定、OGPの設定)
- 更新フロー(ローカル編集 → プッシュ → 自動デプロイ、デプロイ履歴の確認、ロールバック方法)
次のステップ
おめでとうございます!
あなたのポートフォリオサイトが、インターネット上に公開されました。
これからできること:
-
SNSでシェア
- Twitter、Instagram、LinkedInなどでURLをシェア
- OGPが設定されているので、見栄えの良いプレビューが表示される
-
継続的に更新
- 新しい作品ができたら追加
- デザインを改善
- プッシュするだけで自動デプロイ
-
独自ドメイン設定(任意)
yourname.comのような独自ドメインを取得- Vercelで設定可能
-
さらに学ぶ
- アニメーションを追加
- お問い合わせフォームを実装
- ブログ機能を追加
重要なマインドセット
講師のコメント(講義ログより):
「何回か作っていくと、俺の癖だったらこうなるなみたいなのが見えてくるって感じ。」
つまり:
- 最初の1個目ができました
- これから2個目、3個目を作っていくと、どんどん早く、上手になります
- 量をこなすことが上達の近道
目安:
- 3ヶ月: ポートフォリオサイトを8-10個作る
- 6ヶ月: ホームページが作れるようになる
- 1年: Webアプリケーションに挑戦できる
参考資料
Git関連
- Git公式ドキュメント: https://git-scm.com/doc
- GitHub Guides: https://guides.github.com/
- サルでもわかるGit入門: https://backlog.com/ja/git-tutorial/
FFMPEG関連
- FFMPEG公式サイト: https://ffmpeg.org/
- FFMPEGコマンド例: https://ostechnix.com/20-ffmpeg-commands-beginners/
Vercel関連
- Vercel公式ドキュメント: https://vercel.com/docs
- Next.js on Vercel: https://vercel.com/docs/frameworks/nextjs
メタデータ関連
- Favicon Generator: https://favicon.io/
- OG Image Generator: https://www.opengraph.xyz/
- Twitter Card Validator: https://cards-dev.twitter.com/validator
- Facebook Sharing Debugger: https://developers.facebook.com/tools/debug/
よくある質問
Q1: Vercelのデプロイが失敗します
A: 以下を確認してください。
原因1: ファイルサイズが大きい
Error: File size exceeds 100 MB limit
→ セクション3に戻り、動画を圧縮してください。
原因2: ビルドエラー
Error: Build failed
→ ローカルでnpm run buildを実行し、エラーを確認してください。
原因3: 環境変数が不足 → このモジュールでは環境変数は不要ですが、今後APIキーなどを使う場合は設定が必要です。
Q2: GitHubにプッシュしたのに、Vercelが更新されません
A: 以下を確認してください。
-
Vercelダッシュボードで確認
- 「Deployments」タブで新しいデプロイが始まっているか
- エラーが出ていないか
-
GitHubとVercelの接続を確認
- Vercelダッシュボード → プロジェクト → Settings → Git
- 正しいリポジトリ・ブランチが接続されているか
-
ブランチ名を確認
- Vercelは
mainブランチを監視(デフォルト) masterブランチの場合、Vercel設定で変更が必要
- Vercelは
Q3: faviconが変わりません
A: ブラウザのキャッシュが原因です。
対処法:
-
強制リロード
- Windows:
Ctrl + Shift + R - Mac:
Cmd + Shift + R
- Windows:
-
ブラウザのキャッシュをクリア
- Chrome: 設定 → プライバシーとセキュリティ → 閲覧履歴データの削除
-
別のブラウザで確認
- シークレットモード(プライベートモード)で開く
Q4: 動画を圧縮しすぎて画質が悪くなりました
A: CRF値を下げてください。
手順:
CRF値を23に下げて、再度圧縮してください。
CRF値の目安:
- 18: ほぼ無劣化(ファイルサイズ大)
- 23: 高品質(推奨)
- 28: 標準品質
- 32: 低品質(ファイルサイズ小)
別の方法:
- 動画をYouTubeにアップロード
- YouTubeの埋め込みコードを使う
Q5: 独自ドメインを設定したいです
A: Vercelで簡単に設定できます。
手順:
-
ドメインを取得
- お名前.com: https://www.onamae.com/
- Google Domains: https://domains.google/
-
Vercelで設定
- Vercelダッシュボード → プロジェクト → Settings → Domains
- 取得したドメインを入力
- DNS設定の指示に従う
費用:
- ドメイン代: 年間1,000円〜2,000円程度
- Vercelの利用: 無料
Q6: デプロイ後、サイトが遅いです
A: 以下を確認してください。
原因1: 画像が大きい → 画像を圧縮してください(TinyPNG: https://tinypng.com/)
原因2: 動画が重い → セクション3の動画圧縮を再度実行
原因3: Next.js Imageの最適化が効いていない → Claude Codeに以下を依頼:
<img>タグをNext.jsの<Image>コンポーネントに変更してください。
Q7: GitHubのリポジトリを間違えて削除してしまいました
A: ローカルにコードが残っていれば復旧できます。
手順:
-
GitHubで新しいリポジトリを作成
- 同じ名前で作成
-
Claude Codeに指示
GitHubリポジトリを以下に再接続してください: https://github.com/username/portfolio-site.git -
プッシュ
すべてのファイルをプッシュしてください。
重要: ローカルのファイルを削除しないでください。
Q8: FFMPEGのインストールが失敗します
A: 手動でインストールしてください。
Windows:
- https://ffmpeg.org/download.html
- 「Windows builds from gyan.dev」をクリック
ffmpeg-release-essentials.zipをダウンロード- 解凍して、
bin/ffmpeg.exeをシステムパスに追加
Mac:
brew install ffmpeg
Linux:
sudo apt update
sudo apt install ffmpeg
お疲れ様でした!モジュール7はこれで終了です。
あなたのポートフォリオサイトは、もうインターネット上に公開されています。 URLをシェアして、世界中の人に見てもらいましょう!