AIと一緒に企業PVを企画する

30分⭐⭐☆☆☆

このモジュールで学ぶこと

  • 企業PVの企画で決めるべき3つの要素
  • AIチャットを使った台本作成の方法
  • 各シーンのプロンプト作成のコツ
  • 企業PVでやってはいけないNG事項

学習目標

このモジュールを終えると、以下のことができるようになります:

  • ターゲット・メッセージ・アクションを明確に設計できる
  • AIチャットと対話しながら台本を作成できる
  • Google Flow用のプロンプトを作成できる

目次


事前準備

必要なもの

  • AIチャットツール(Claude、ChatGPT、Geminiなど)
  • 作りたいPVのイメージ(なんとなくでOK)

前提知識

  • Module 01〜02を完了していること

セクション1: 企画で決める3つの要素

「オフィス紹介 → インタビュー → ロゴ」のようなありきたりなPVを作らないために、最初に3つの要素を決めます。

1. ターゲット(誰に見せる?)

動画を見る人は誰ですか?

ターゲット
採用PV就活生、転職希望者
サービス紹介見込み顧客
投資家向けVC、エンジェル投資家

2. メッセージ(何を伝える?)

視聴者に伝えたいことは何ですか?

メッセージ
採用PV「うちで働くと成長できる」「挑戦できる環境がある」
サービス紹介「この課題を解決できる」
投資家向け「成長可能性がある」

3. アクション(見た後にどうしてほしい?)

視聴者に取ってほしい行動は何ですか?

アクション
採用PV応募する、説明会に参加する
サービス紹介問い合わせる、資料請求する
投資家向け面談を申し込む

チェックポイント

  • ターゲットを明確にした
  • 伝えたいメッセージを決めた
  • 視聴後のアクションを決めた

セクション2: AIチャットで台本を作る

3つの要素が決まったら、AIチャットに相談しながら台本を作ります。

Step 1: 3つの要素をAIに伝える

以下のようにAIに伝えます:

企業PVの台本を一緒に作りたいです。

【ターゲット】
挑戦的・アクティブな若者(就活生)

【伝えたいこと】
可能性を伝えたい。企業との繋がりで若者の夢を叶えていく企業。

【視聴後のアクション】
「なんとなく就職」ではなく、挑戦・成長・夢を叶える選択を勇気をもって取ってほしい。

【動画の長さ】
約1分(48〜60秒)

【主人公】
スタートアップの20歳の社長

台本案を作ってください。

Step 2: AIの提案を修正する

AIが出してきた台本は、そのまま使わずに必ず修正します。

よくある修正ポイント

主人公の視点がズレている場合:

あなた: 主人公が迷ったり悩んだりする演出はNGです。
       社長は導く側・示す側なので、自信を持った姿を見せてください。

ありきたりな演出の場合:

あなた: 「カメラに向かって微笑む」は意味がわからないので変えてください。
       最後は「チームでオフィスから出ていく(次の挑戦へ)」にしましょう。

動きが足りない場合:

あなた: 最初に社長が立っているだけだと退屈です。
       歩いていて、次第に仕事したくて仕方ない感じで走り出す、
       横からのカメラで捉えて、最後フレームアウトする感じにしてください。

Step 3: 最終的な台本

やり取りを重ねて、最終的な台本を確定させます。

実際の例(Claudeとのやり取りで作成)

#秒数映像意図
18秒社長が走る→フレームアウト仕事が楽しくて仕方ない
28秒ミーティング風景(笑顔)仲間・一体感
38秒ミーティング議論熱量・本気
48秒契約成立(握手→ハグ)達成
58秒プレゼン成長
68秒チームでオフィスから出ていく→空へフェードアウト次の挑戦へ

合計: 48秒

実際に作成した素材画像

シーン1(走る):

シーン1

シーン2(ミーティング笑顔):

シーン2

シーン4(握手):

シーン4

シーン6(チームでオフィスから出ていく):

シーン6

チェックポイント

  • AIに3つの要素を伝えた
  • AIの提案を自分のイメージに合わせて修正した
  • 最終的な台本を確定させた

セクション3: プロンプト作成のコツ

台本ができたら、各シーンのGoogle Flow用プロンプトを作成します。

重要: 人物の指定はしない

フレームから動画モードで画像を共有する場合、プロンプトに人物の特徴を書くと画像が無視されます

# NG(人物を指定している)
Young Japanese man in navy jacket running energetically

# OK(動きとカメラだけ)
Running faster, accelerates, exits frame right, side tracking shot

AIにプロンプトを作ってもらう

台本を伝えて、プロンプトを作ってもらいます:

この台本をGoogle Flowで動画にします。
各シーンのプロンプトを作成してください。

【重要ルール】
- 人物の特徴(性別、服装、年齢など)は書かない
- 動き、カメラワーク、雰囲気だけを書く
- フレームから動画モードで画像を共有するシーンがあるため

実際のプロンプト例

シーンプロンプト
1(走る)Running faster, accelerates, exits frame right, side tracking shot
2(ミーティング)Discussion continues, pointing at documents, engaged conversation, slight camera movement
3(議論)Heated discussion around table, energetic debate, bright room
4(契約成立)Handshake, then transitions to celebratory hug, bright office, joyful moment
5(プレゼン)Presenting continues, confident gestures, slight camera push in
6(外へ出る)Walking out of office building, afternoon sunlight, confident stride forward, camera tilts up to bright sky, fades to white

チェックポイント

  • 人物の指定を入れないルールを理解した
  • 各シーンのプロンプトを作成した

セクション4: 企業PVのNG事項

企業PVを作る際に避けるべきことをまとめます。

映像面のNG

NG理由
夜のオフィスブラック企業に見える
ロゴ・テキストを動画で生成AI動画では崩れる。後からCanvaなどで追加する
正確に再現したいオブジェクトAI動画では崩れる

ストーリー面のNG

NG理由
主人公(社長)が迷う演出リーダーが迷ったらダメ
神目線の演出「カメラに向かって微笑んで手を差し伸べる」などは意味不明
ありきたりな構成「オフィス紹介→インタビュー→ロゴ」は退屈

感情の流れで構成する

ありきたりを避けるために、感情の流れで構成します。

NG: 場所で構成
オフィス外観 → オフィス内部 → 会議室 → ロゴ

OK: 感情で構成
勢い・ワクワク → 仲間との一体感 → 熱量 → 達成 → 成長 → 未来へ

チェックポイント

  • NG事項を理解した
  • 感情の流れで構成することを理解した

トラブルシューティング

AIが人物描写を入れてしまう

原因: AIはデフォルトで詳細なプロンプトを書こうとする

解決策: 明確に禁止を伝える

人物の特徴(性別、服装、年齢、外見)は絶対に書かないでください。
動き、カメラワーク、雰囲気だけを書いてください。

台本がありきたりになる

原因: AIは一般的なテンプレートを出しやすい

解決策: 具体的なダメ出しをする

この構成はありきたりです。
「オフィス紹介→インタビュー→ロゴ」のような構成ではなく、
感情の流れで構成してください。

まとめ

このモジュールで学んだこと

  • 企業PVの企画で決めるべき3つの要素(ターゲット・メッセージ・アクション)
  • AIチャットを使った台本作成の方法
  • プロンプトに人物の指定を入れないこと
  • 感情の流れで構成すること

次のステップ

次のモジュールでは、Nano Banana Proを使って動画の素材画像を作成します。


参考資料


よくある質問

Q: どのAIチャットを使うのがおすすめですか? A: Claude、ChatGPT、Geminiのいずれでも問題ありません。使い慣れたものを使ってください。

Q: 台本は何回くらい修正しますか? A: 3〜5回のやり取りで確定することが多いです。AIの最初の提案をそのまま使わず、必ず自分のイメージに合わせて修正してください。

Q: 1分の動画は何シーンくらいが適切ですか? A: 6〜8シーン(各8秒程度)が目安です。シーンが多すぎると忙しなく、少なすぎると間延びします。

Q: 企業名やロゴはどうすればいいですか? A: 動画内でAI生成するのは避けてください。完成後にCanvaなどで追加します。

Q: 音声やナレーションはどうしますか? A: このモジュールでは扱いません。Module 05で、Sunoを使ったBGM作成とCanvaでの仕上げを学びます。

運営: ゆめスタ